冬の北海道には観光スポットがたくさんありますが、さっぽろ雪まつりに並んで有名な観光スポットといえば、オホーツク海の流氷です。
一生のうちで一度は目にしておきたいものですよね。
流氷は、実に見ごたえのあるスポットではありますが、流氷についての知識があるのとないのでは、目にした時の感動は段違いです。
流氷を見に実際に足を運んだ時により一層楽しめるよう、ここで流氷について知っておきましょう。
流氷とは?
流氷とは、海に浮かんで流れている氷のことです。でも本州に住んでいると普通は見ることができません。
それは流氷ができるためには、次の三つの条件が必要になるからです。
- -40℃の厳しい寒気
- 低塩分水の層
- 流氷が出来やすい地形
これらの条件が揃うことはなかなか難しいのですが、オホーツク海は上記の条件が揃っています。そのため、流氷を見られる数少ない貴重な場所となっているわけです。
流氷はどこからやってくる?
オホーツク海の流氷は、アムール川という北海道から約1000キロも離れたところからわいてきます。アムール川は中国語で黒竜江といい、中流部はロシアと中国の国境になっています。
川の河口付近から凍りはじめ、次第にその凍結範囲が北海道まで広がると同時に、季節風にのって南下してきます。
オホーツク海特有の厳しい気象条件
流氷がオホーツク海だからこそみられるのには、比較的浅い海であり、寒気によって冷えやすいという理由があります。
例えば北海道の太平洋側でも一部強い寒気に晒される場所がありますが、そのような場所であっても、海自体が深いため海水が凍ることはありません。
このような事情でオホーツク海だけが、日本で流氷が見ることができる場所になっているわけです。
流氷がもたらすメリットとは?
冬は流氷が海を塞ぐため漁ができず、観光スポットとして賑わっていますが、実はそれ以外にも以下のようなメリットがあります。
- 氷の下で植物性プランクトンが育つことでオホーツク海の漁場が豊かになる
- 流氷のおかげで高気圧が広がり、天気の良い日が多い
- アザラシは子育てをし、キタキツネやオジロワシなどは流れを利用して移動手段にすることも
漁ができないできないのは地元にとってはマイナスですが、その分観光で補うという感じでイーブンでしょうが、それが以外のこれらのメリットも考えれば北海道の豊かな自然を作り出しているといえるでしょう。
オホーツク海は日本国内で流氷を見られる唯一の場所であるのはもちろん、北半球で見られる流氷としては最南端に位置していて、国際拠点にもなっています。
時期になると、流氷砕氷観光船や流氷ウォーク、ダイビングなど、様々な冬のイベントが開かれています。
流氷ノロッコ号という観光列車も網走から流氷の季節は運行をしており、車窓から流氷を見ることも可能なんです。
流氷は単なる氷の塊ではなく沿岸地域の生活にも欠かせないものとなっていいて、しかも日本でここだけしか見れず、世界で南端とうことで本当に貴重な場所なのです。
そんな流氷を見に、是非足を運んでみてください!