東北最大のリゾート地とも言われる蔵王は四季折々で美しい自然を見えることができ、一生に一度は行ってみたい観光地です。
中でも一番人気はなんといっても樹氷。
その神秘的な光景は、日本で限られた場所しか見ることができないほど貴重な経験ですし、その美しさは大自然の芸術といえるでしょう。
憧れの蔵王の樹氷ですが、今回は蔵王の樹氷観光の際、服装で気を付けるべき点についてご紹介します。
蔵王に樹氷が出来るわけ
樹氷は限られた場所しかできず、寒さの厳しい山ならどこにでもできるわけではありません。その貴重な一つが蔵王なのですが、どうして蔵王に樹氷ができるのでしょうか?
実は着氷・着雪・焼雪の3つの条件が揃うことが必要で、その一つでも欠けると樹氷が形成されることはないのです。そして蔵王にはその条件が揃うのです。
蔵王は東北の南部にありますが、この地特有の気象条件は大変厳しく、それ故自然の芸術を生み出しています。
東北の南部ということで、寒さも北海道と比べるとそれほど厳しくないと思っていると、そんなことはないのです。
冬の蔵王は寒さが厳しい!
1~2月頃の蔵王は、平均気温が-10~15℃くらいになります。フリーザーの中より寒い気温です。
また、風向きは北西から西で平均風速は10~15m/sほどとなるので、風速1メートルで体感温度が1度下がるといわれていますので、実際ははもっと寒く感じるはずです。
さらに、シベリア北西からやってくる季節風が雪雲を作るため、快晴の日がほとんどありませんので、日差しが少ないためなおさら寒さを感じてしまいます。
こうした条件でなければ樹氷は形成されないので、樹氷を見れる=厳しい寒さはというのはつきものです。このように樹氷観光に行く際には服装などで万全の寒さ対策が必要となります。
ライトアップなどのイベントもありますが、日中よりも夜間は更に冷え込むため、より一層の対策をしましょう。
これ以上ない万全の防寒対策を!
実は樹氷観光では、以下のような状況になることも少なくありません。
- 麓は晴れているのに、山頂付近は猛吹雪となっている
- 山頂付近は天候が変わりやすく、強風・極寒・吹雪の三拍子が揃う
- ロープウェイ待ちの時間が長くなる
出発時に天候が良くても、寒さに強い方でも、最悪の状態を想定してこれ以上ない防寒対策が必要なのです。
スキーをしない場合でもスキーウェアがベスト
ではどのような服装が良いかというと、風雪が予想されますので、上下ともに最上級の防寒ができるスキーウェアがオススメです。
良いスキーウェアというのは、しっかりとした防寒対策が施されており、大げさに見えるかもしれませんが樹氷観光にぴったりです。
さらにアウターの隙間から風が入らないように、マフラーや手袋、帽子も着用すると良いでしょう。冷えた体を都度温められるように、携帯カイロをいくつか持っていけば寒さ対策でいうと完璧です。
寒さ対策だけでなく、足元も気をつける必要があります。雪道は大変滑りやすく、足元が冷えますので、防寒靴の用意も大切なので忘れないようにしましょう。
特に女性の方にとっては、日中の樹氷観光では日焼けをするかもしれませんので、サングラスや日焼け止めがあると安心ですよ。
美しい樹氷は、厳しい気象条件が揃う蔵王だからこそ見られるものです。ですから大都市から訪れる人にとっては日頃経験しないような寒さではないと美しい樹氷は見れないのです。
寒さに邪魔されず観光を楽しめるよう、上記でご紹介した服装を参考にしてみてください。