節分は子供の頃から豆まきをやっているけど、節分に「なぜ豆まきをするの?」って子供に聞かれたらどうしますか?
子供の素朴な疑問にできてれば答えたいですよね。
子供に急に質問をされても大丈夫なように節分の由来を解説。節分ではイワシを食べる風習がありますが、その理由についても紹介します。
節分の由来
節分とは「季節」を「分ける」、つまり元々の意味は季節の変わり目のことです。
季節というと、春夏秋冬で立春、立夏、立秋、立冬は暦の上でそれぞれの季節が始まる日になります。
季節の変わり目を指す節分は「立春、立夏、立秋、立冬」の前日のことをいいます。
つまり本来は節分は年4回あるのですが、現在は春の訪れを指す立春の前日、2月3日頃だけ豆まきなどの節分の行事が行われています。
節分に豆をまく理由
日本での節分の始まりは文武天皇のころの706年(慶雲三年)といわれていますが、節分に豆をまく風習は次のような理由によります。
- 「摩滅(まめつ)」という縁起担ぎ
- 大豆に呪力があると考えられていた
こんな理由によって厄除けの鬼退治に大豆が使われ、おなじみの「鬼は外、福は内」と唱えながら豆をまく風習が広がっていきました。
ちなみに豆まきの後は、自分の年齢に一を加えた数の豆を食べますが、これには「忠実(まめ)」になるようにという意味が込められています。
忠実とは身体が丈夫なことをいいますが、栄養たっぷりの豆を年齢に比例してたくさん食べることで、より健康でい続ける昔の人の知恵もあるのかもしれません。
大豆はなんといっても「畑のお肉」といわれるほど、タンパク質はもちろんのことビタミンやカルシウムもたっぷり含まれていますからね。
節分でイワシを食べる理由は?
節分で食べるものといえば最近では巻きずしを丸かぶりする「恵方巻き」がメジャーになってきていますが、イワシを食べる家庭も多いです。
でも節分にイワシを食べる理由って説明を子供に説明できますか?
魚嫌いの子供が増えていますが、しっかりと節分にイワシを食べる理由を子供に説明をできれば、なるほどと納得して子供も魚に箸をつけるかもしれません。
節分にイワシを食べる理由は、柊にイワシの頭を刺したものを玄関で飾ることが由来をしています。
ではなぜ柊にイワシの頭を刺したものを飾るかというと、これも鬼を追い払う節分らしい意味があります。
まず柊の葉ですが、葉の先が尖っていますし葉にトゲもあります。鬼の目をこの柊の葉で刺し鬼を追い払うという役割を果たします。
イワシの頭はというと、これは匂いと煙です。
イワシの頭はとても匂いがきついのです。そのため匂いを嫌って鬼が逃げていくという意味があります。
こんな感じですね。
また、イワシを焼いたら煙が出ますが、この煙を鬼が嫌うからという意味もあります。
子供が魚が嫌いで節分を良い機会に、魚を食べて欲しいと思うならこの煙の理由を説明するほうが良いかもしれません。
魚の匂いが嫌というお子さんも多いですから、「鬼も嫌なら僕も嫌」ってなるかもしれませんしね。
イワシは栄養満点
イワシは魚の中でも栄養が豊富な魚です。
ではイワシにはどのような栄養がたくさん含まれているのでしょうか?
イワシは栄養たっぷりの魚ですが中でも一番の注目すべき点は、ドコサヘキサエン酸(DHA)とイコサペンタエン酸( EPA)を多く含んでいることです。
DHAは脳を活性化する作用があるといわれ、食べると頭が良くなるとDHAを多く含む食品を受験生に積極的に食べさせる親もいるぐらいです。
子供に「イワシを食べたら脳に良いから」というと、頑張って食べるかもしれませんね。
DHAやEPAは免疫力を高めてくれる効能もあります。免疫力が高くなることは、病気にかかりにくくなる予防効果があり、健康を維持する上ではとても大事なことです。
DHAもEPAもともに不飽和脂肪酸のひとつで体内で作ることができないため、食べ物で栄養素を取り入れる必要があります。
イワシを常日頃から食べる習慣ができてれば、DHAやEPAもしっかりと採れることになるわけです。
節分を機会に、子供が魚を食べる習慣をつくり、しっかりとした健康的で丈夫な体づくりができれば、我が家に福が来たといえるのでしょうね。