日本の自動販売機といえば、世界の人からいろんな物を売られていたりして驚きや賞賛を得ています。

 

先日も韓国人が日本の自販機を写真で撮ることが流行っているというニュースがあり、その人気ぶりが目立ちます。

 

 

そんな日本の自動販売機ですが、銀行のキャッシュカードで決済できる自販機が登場し話題になっています。

 

 

電子マネーで決済ができるものは珍しくはありませんが、デビットカードの決済に対応した自動販売機は日本で初めてです。

 

世界と比べると遅れているといわれる日本のキャッシュレス化ですが、政府は今後10年間で、キャッシュレスの比率を今の2倍となる40%まで引き上げる計画ですが果たして上手くいくのでしょうか?

 

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銀行のキャッシュカードで購入できる自販機が登場

 

自動販売機で電子マネーを利用できることはもはや珍しくありません。

 

Suicaなどの交通系ICカードやWAON、EDYなどを利用して自販機で飲み物を購入している人は多いでしょう。

 

ただ意外になかったのが、自販機のデビットカードでの決済。

 

デビットカードの普及自体があまり進まないからという理由もあるでしょう。確かに日本のデビットの草分けである「Jデビット」は伸び悩んでいます。

 

実際は伸び悩んでいるどころは、電子マネーの普及や海外で使えないなどの影響で年間決済額が10年前の半分ほどになっている悲惨な状況です。

 

ただそんな状況も少し変化を見せだしています。

 

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ブランド・デビットが流れを変える

 

思惑通りに普及が進まに「Jデビット」のようなデビットカードですが、近年は「ブランド・デビット」というメガバンクがVISAやマスターカードで提携をするデビットカードが普及し決済額を伸ばしています。

 

VISAやマスターカードと提携をすることで世界の数多くの加盟店で利用することができます。例えば国際ブランドのVISAなら世界中に約3900万店の加盟店があるといわれています。

 

世界中の多くの加盟店で利用できることで一気に利便性が上がり、クレジットカードとの違いはデビットカードは銀行口座から即座に引き落とされるのに対して、クレジットカードは後払いになるというのがあります。

 

日本のキャッシュレス化が遅れている理由

 

日本は世界と比べるとキャッシュレス化が遅れているといういわれています。まだまだ日本は現金主義なのです。

 

キャッシュレス化が遅れる理由はいろいろ指摘されていますが、そのひとつが日本の治安の良さを上げられます。

 

治安が良いから現金を持ち歩いても安全で偽札などの被害もそれほど多くないというのもあるでしょう。

 

さらに大きい理由は日本人の気質です。

 

日本人は借金を嫌う傾向があり、クレジットカードも所詮後払いの借金で、気をつけないと余計にお金を使うことになってしまいます。

 

また電子決済への信頼が低いというのもあるでしょう。クレジットカードの個人情報が流出することも珍しく無いだけに、まだまだキャッシュレス化に信頼を置いていない人が多いのです。

 

現金主義は社会の損失も大きい

 

現金主義は確かにお金を使いすぎないという点では優れていますし、企業にとっても資金繰りという点では即時にお金が入ってくるというメリットはあるでしょう。

 

ただ弱点もあります。

 

現金主義はATMの設置などインフラの整備のコストがかかり、それが金融機関は利用者の負担増を招いています。

 

日本の現金主義の象徴のようなこんな出来事もありました。長蛇の列だけでなくATMの中の現金が枯渇してしまうという事態。

 

ATMだけでなく、お店や銀行では閉店後の現金を数える作業が長時間におよび人件費を増大する結果になっています。

 

つまり、現金主義であることが社会的なコスト増大を招いているわけです。

 

確かに現金主義は使ったお金が一目瞭然なので無駄遣いをしないという良い面もあり、受け取る側のお店や企業もも即座に現金をもらうことで、取りっぱぐれを防げるというメリットもありますが損失も大きいわけです。

 

デビットカード決済がより普及することでどうなる?

 

そんな日本人の気質に対して一気にキャッシュレス化が進む可能性があるのがデビットカード決済の普及です。

 

デビットカードは即座に銀行口座から決済をされることで、後払いのクレジットカードと違い利用に制限がかかりやすいです。

 

口座の残高がすぐ減りますから、現金支払いと変わらないといえば変わらないのです。

 

伊藤園が開発した自動販売機でのデビットカードの決済は、現金主義の日本人にとってマッチしたものです。

 

今後多くの機会にデビットカードが使えるようになれば、日本のキャッシュレス化がもっと進むようになる一因になるでしょう。