ホテル稼働率が東京と大阪で揃ってすごい数字になっています。

 

毎月東京や大阪の主要ホテルの平均客室稼働率が発表をされていますが、最近は安定して高い稼働率をキープしています。

 

ホテルの稼働率が厳しく、客室単価の下落が止まらないなんてことがほんの数年前にはありましたが、全く別の都市の出来事のようです。

 

高い稼働率を叩き出す大きな要因になっているのが訪日外国人数が爆発的に増えていることです。この傾向は今後も続くのでしょうか?

 

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東京の11月の客室稼働率は90%

 

日経新聞がまとめた東京の主要18ホテルの2017年11月の客室稼働率が90%というニュースです。

 

 

2ヶ月連続の前年を上回ったのですが、11月は3.1ポイント上昇という高い伸びを示しています。

 

8割を超えると予約の取るのが難しいといわれていますが、90%というのはそれ以上のすごい数字です。

 

しかし、東京以上に大阪の稼働率はすさまじい数字になっています。

 

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大阪の12月の稼働率は94.1%!

 

大阪の12月の市内13ホテルの平均客室稼働率が94.1%という驚きの数字になったというニュースです。

 

前年を上回るのは12ヶ月連続で、前年超えの流れが止まらない状況です。

 

特にすごいのは阪急梅田駅駅前にある大阪新阪急ホテルですが、稼働率が99.8%というほぼ連日満員御礼の状態。

 

ホテルはわりと簡単にキャンセルができるため、なかなか満室にすることは難しいものです。それを1ヶ月続けるわけですから凄すぎます。

 

大阪は特にホテル不足が深刻なため、発表される客室稼働率が毎月のように全国でトップになっているような状況です。

 

ではこの状況なのですが今後も続くのでしょうか?

 

東京は稼働率が落ち着きつつある

 

東京のホテル客室稼働率は前年を超える時は多いものの、少し落ち着きつつある状況です。

 

日本の投資は、まずは東京を先行して行う傾向が強く、さらに東京オリンピックを控えていることもあり新しいホテル建設が東京で先行して行われました。

 

東京のホテルの客室数がかなり増えたことと、訪日外国人旅行客が東京だけでなく全国各地に散らばって伸びていることも影響して東京の客室稼働率が少し落ち着きつつある状況です。

 

客室単価も下落するケースも見られますが、今後も前年を超える月はあるもののなかなか前年を超えるのが難しい月もあるでしょう。

 

ただ稼働率が下落するというよりも、高止まりというのが適切かもしれません。

 

今後はオリンピック本番も控え注目も増えていくでしょうし、再び高い伸びを示していくことも考えられます。

 

大阪は近い将来は稼働率が落ち着くかも

 

大阪は今訪日外国人から人気の訪問地になっています。

 

現在はSNSなどの口コミの影響がかなり大きく、口コミがさらに多くの人を呼び寄せる効果もあり、今後の訪日外国人による大阪人気は続くでしょう。

 

ただし、大阪は東京に少し遅れてホテルの建設ラッシュになっており、今後は客室数がかなり増えることになります。

 

また、民泊の規制緩和もあり、民泊を利用する人もさらに多くなり、ホテルの稼働率に影響を与えることもあるでしょう。

 

訪日外国人の人気は相変わらずですが、客室数がかなり増えるので、ホテル全体として稼働率は落ち着いてくるという感じでしょうか。

 

また、訪日外国人の旅行先も多様化しており、日本全国に分散する傾向があるのも今後大阪のホテル稼働率が徐々に落ち着くことになることの遠因にもなるでしょう。