訪日外国人旅行客が年々増えてきて、その勢いが止まりません。
東京や大阪などではホテルの建設ラッシュが進んでいますが、それでもホテル不足で宿泊料金も以前と比べると高い水準になっています。
今後東京オリンピック開催が近づくにつれて、ますます外国人旅行者は増え続けるでしょうが、陸だけでなく海上に宿泊する驚きのホテルの実証実験も行われます。
船酔いをする人にとってはちょっと心配もしてしまいそうな形ですが、実現すれば海外にも話題を広げるでしょう。
世界初のホテルを仕掛けたのはあの会社
世界で初めてとなる移動式の水上ホテルの実証実験が行われます。
海上のホテルというとそれほどすごく珍しいことではありませんが、移動式のしかも球状の形というとてもユニークなホテルです。
ホテルの様子が分かる動画です。
見た目が何かに似ている感じがするのですが、その何かが思い出せません(^_^;)
コヤツのように何かの悪役だったような。
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世界で初めてのホテルを仕掛けたのは、長崎のハウステンボス。
ハウステンボスといえば世界で初めてで話題となった「変なホテル」が誕生してからまだそれほど経っていませんが、続々と誕生しようとしています。
変なホテル到着 pic.twitter.com/wA5lLCSbhR
— Σ狂狂サイクリング (@yo_tatikoma) March 4, 2018
今回の移動式球型水上ホテルは変なホテルに続く第2弾という感じで、HISに買収されたハウステンボスの変わった経営がまた話題になりそうです。
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移動式球型水上ホテルですが、今後は
- 停泊状態での宿泊
- ハウステンボス、無人島間の移動をしながらの宿泊
という順序で実証実験が予定されていて、ゴールデンウィークにはモニター宿泊を開始することを目標としています。
現在はわずか2艇ですが、中期では10~20艇での運営を目指すことになっています。上手くいけば日本のホテル不足の解消にひと役買うかもしれませんね。
移動式球型水上ホテルの大きさは?
移動する球型水上ホテルですが気になるのはその大きさや室内の様子ですよね。
狭かったり居住性が悪ければ、物だけが珍しく実用性があまりありませんしね。
直径ですが6.4mで地球と比べるとその大きさは1/200万になります。
客室はメゾネットタイプになり、1階は客室で2階はデッキになります。広さも 1階が約28㎡でデッキが約5㎡ですから、狭いと不満のある日本のホテルですが、外国人にも一応納得されそうなレベルです。
メゾネットタイプということで、リゾートホテルの独立性のあるコテージのようです。
店員は9名ですが、宿泊は2~3名を予定しており、スイーツにしては少し狭いのでもう少し広い方が良かったのかなという気もします。
大きな額縁のような窓が特徴で、まるで絵画のような美しい景色を眺められるのも特長です。
室内の設備には、ジェットバス、打たせ湯、天井シャワーなども完備され遊心もあります。
ハウステンボス、2018年3月6日
世界初!移動式球体型水上ホテル始動(PDF)https://t.co/cRmZUcf5mx
この夏本格稼働を目指します。船舶登録検査3月中完了予定、定員9名 ※宿泊2~3名を想定 pic.twitter.com/WqG15HJaWM— ゆきまさかずよし (@Kyukimasa) March 6, 2018
ちょっと変わった形の大型ヨットで宿泊するようなイメージでしょうか。
デッキは何だかロマンチックな雰囲気もあり、カップルでの利用に重宝されそうですね。
東京オリンピック開催時にクルーズ船をホテルにする構想
今でもホテルが不足気味という感じもありますが、東京オリンピックの開催時となると民泊を活用してもホテルは相当不足するものと想定されています。
このホテル不足を解消する手段として、クルーズ船をホテルにする構想が持ち上がっています。
東京五輪、“クルーズ船ホテル”検討 https://t.co/7EwvjtmB5u #tbs #tbs_news
— TBS NEWS (@tbs_news) March 5, 2018
東京、千葉、神奈川の5か所のふ頭を停泊地としてクルーズ船を臨時のホテルとして活用するというものです。
この構想は悪くないですね。
今後東京オリンピック開催時ほど海外の旅行客が訪れる保証もありませんし、ホテルを造りすぎるとホテル過剰ということにもなります。
ホテルが過剰気味になると宿泊料の値崩れを起こし、そのせいで経営が成り立たなくなる宿泊施設も現われてくるでしょう。
土地が狭くて古いビルも多くて、なかなか大規模な再開発も難しい日本の都市部ですから、このように海上を有効活用するのは島国の日本らしさがあって良いですね。