2018年も寒い冬もようやく終わりに近づいてきています。

 

この季節になると徐々に気になるのが桜ですよね! 満開の桜を眺めていると日本人で良かったなとつくづく思います。

 

今年の冬は東京で大雪が降ったりして寒い冬でしたが、桜の開花はどうなるのでしょうか?

 

桜の開花を知るためには、気象庁が発表する「桜前線」が参考になります。

 

気温の上昇とともに徐々に北上する桜前線ですが、その意味や速度について詳しく調べてみました。

 

スポンサーリンク

桜前線の意味

 

「桜前線」は春になるとテレビのニュースなどでよく耳にするようになりますが、桜の開花予想を意味する言葉です。

 

桜の開花が南から北へ移動する速度の予測を日本地図に表したものが、気象情報の前線の移動図に似ていることからマスコミがつけた造語です。

 

こんな感じのものですね。

 

 

基本は南から北へ徐々に桜前線が北上していくことになりますが、南の鹿児島や宮崎よりも東京が早く開花するケースも見られます。

 

スポンサーリンク

桜の開花予想はどのように行われる?

 

桜の開花予想をするのに、気象庁では毎年測定に用いる木を決めていて、これを「標本木」といいます。

 

気象庁によって全国に散らばる観測地点の標本木のつぼみを採取して、その状態や前後の気温の変化などを加味して開花予想を行うことになります。

 

観測地点で有名なのはニュースでもよく流れる東京の靖国神社のものです。東京の開花宣言が例年全国ではちょっと早めですが、標本木自体がひょっとすると少し早咲きのものかもしれません。

 

標本木はソメイヨシノ以外も

 

桜の品種といえば代表的なものは「ソメイヨシノ」です。全国で最も広範囲に植えられています。

 

ほとんどの観測地点では、この代表的なソメイヨシノが標本木となっているのですが、一部に例外もあります。

 

その例外は北海道と沖縄・奄美地方です。

 

北海道の桜は、地域の特性からほとんどがエゾヤマザクラ(蝦夷山桜)で一部チシマザクラ(千島桜)が見られます。

 

そのためソメイヨシノではなく、エゾヤマザクラやチシマザクラが標本木となっています。

 

沖縄・奄美地方の桜もほとんどがカンヒザクラ(寒緋桜)のため、標本木はカンヒザクラになっています。

 

桜前線が北上する速度は?

 

桜前線は一部に例外はあるものの、南から北へと徐々に北上をしていきますが、その速度はどれくらいなのでしょか?

 

桜前線が北上する速度ですが、その年の気象条件によっても異なりますが、平年の気象状況であれば本州中部までは1日に35キロメートル北上するといわれています。

 

1日に35キロほど北上するととなると、東北や北海道ではもう少し桜の開花が早いはずですが、本州中部以北に入るとその速度が遅くなります。

 

どれくらい遅くなるかというと、東北地方に入ると10キロメートルほど遅くなり約25キロメートル、北海道ではさらに10キロメートルほど遅くなり約15キロメートルになるといわれています。

 

ただし例外もあり、山岳地帯では開花は周辺よりも遅くなります。想像がつくでしょうが、山岳地帯は周辺地域よりも気温が低いからです。

 

一般的に標高が100m上がることに、桜の開花も2~3日程度は遅れるともいわれていわれていて、花見に出かける際には、情報収集をしっかりとしたほうが良いでしょう。

 

花の命は短く、あっという間に見頃から満開を経て、桜は散ってしまいますから、できるだけキレイな満開の姿を見たいものですよね。