カラマツや白樺が経ち枯れる水面が、コバルトブルーやエメラルドグリーンなどの様々な色合いに変化する美瑛の青い池。
青い池のシーズンは年中ともいわれ、四季それぞれに魅力があります。
一般的には青さが際立つ春から秋にかけて人気のスポットとなっていますが、実は冬に訪れても魅力的な場所なのです。
今回は、雪とライトアップで幻想的な光景が見られると話題の、冬の美瑛・青い池についてご紹介します。
池が青い秘密とは
美瑛の青い池の色は本当に不思議ですよね?どうしてあんな青い色になるのでしょうか?まずは青い池の出来た秘密は以下のような点にあります。
- 十勝岳の火山泥流を防ぐために作られたダムに水がたまったもの
- この土地の湧水に含まれる微粒子が川の水と混ざり、コロイドを形成
- 池の底に沈澱したコロイド粒子が太陽光を錯乱することで青く見える
すごく厳しい条件ですよね。これだけの厳しい条件によってあれだけの青い色が見れるわけです。通常ではちょっとお目見えできないわけです。青い池は偶然が重なって出来た奇跡の池ということが分かりますね。
年中キレイな青を見せるのですが、5~7月上旬までが最も青く見える時期と言われており、その時期を過ぎるとエメラルド色の池を楽しむことができます。
エメラルド色もキレイでちょっと好みが分かれそうですが、時間や予算が許すのなら四季それぞれに見て欲しい湖ではあります。
また、季節だけでなく時間帯によっても青い池は表情を変えてくれます。それぞれの季節、1日のそれぞれの時間でカメラマンや観光客をはじめとする多くの人を魅了しています。
冬は青い池が見られない?
冬の北海道といえば、寒さが厳しく、雪が降り積もるイメージです。特に寒さが苦手な人にとっては、そんな季節に北海道に行くなんてちょっと考えられないかもしれません。
もちろん美瑛の青い池も例外ではありません。
真冬の青い池は表面が凍結し、本来の青さを見ることが出来なくなってしまいます。
「本来の青さを見ることができなければ行ってもしょうがないのでは?」
そんな疑問を持つかもしれませんが、冬だからこそ青い池に訪れるべき魅力があるのです。
真っ白な青い池が美しい!
表面が凍り、雪が降り積もった池は真っ白な池となります。
「青い池ではなく、これでは白い池では?」
「雪が積もる湖なんて北海道なら珍しくないのでは?」
こんな疑問を持つかもしれませんが、そこには青い池だからこその魅力があります。
実はところどころから中の青い池が見えるため、白と青のコントラストがとても幻想的な雰囲気を醸し出し、なんともいえない光景が広がります。
冬の澄み渡った空気のおかげで、満点の星空を見ることもできるのですよ。満点の星空と神秘的な湖、さらに冬限定のイベントがあって、極寒の中訪れる価値は十分にあるのです。
冬限定!ライトアップイベントでより神秘的な世界が楽しめる
青い池では冬季限定でライトアップイベントが開催されます。ライトアップというと日本の冬の風物詩にもなっていて各地で開催されますが、この青い池でも貴重なライトアップを見ることができます。
ライトアップイベントでは、約12分間で一つのストーリーがあり、リズム感のある様々な照明パターンで表現されます。
光の演出は、周囲の雪景色とも相まってとても神秘的なのです!
青い池は雪が降り積もる冬にも、また違った表情を見せてくれる観光スポットです。一度違う季節に行ったことがあるという人も、また訪れてみる価値があります。
ただ、現地は極寒ですから寒さ対策はくれぐれも十分に行って、ぜひ冬季ならではの絶景をお楽しみください。