平昌オリンピックの日本の主将でもある小平奈緒は、日本選手の中でも一番金メダルに近い存在ともいわれています。

 

とにかくこの1年の彼女の成績を見ると、向かう所敵なしのような状況で自分の力を出し切ればスピードスケートの500mと1000mの2冠を達成しそうな状況です。

 

ただ、小平の前に立ちふさがるのがオリンピック2連覇中の韓国のスピードスケートのスターであるイ・サンファ(李相花)です。

 

今季ワールドカップなどでは完全に小平に遅れをとったわけですが、経験と実力を兼ね揃えなおかつ地元開催というのがとても不気味です。

 

海外メディアの日本のメダル獲得予想も紹介をしましたが、小平奈緒の500mや1000mでの金メダル獲得はかなり濃厚のような状況です。

 

平昌五輪メダル予想 海外メディアから出た金メダル候補 あの人は?

 

ただ「オリンピックには魔物が棲む」といわれるように独特の緊張感の中、実力が飛び抜けた選手でも金メダルを逃すという結果は幾度となく繰り返されています。

 

小平奈緒と韓国のイ・サンファが500mで一騎打ちになりそうな情勢で、氷上の日韓戦が繰り広げられることになります。両者の直前の調整はどうなのでしょうか?

 

スポンサーリンク

小平奈緒はトライアルで五輪新のタイム

 

今季の圧倒的な成績なら順当に行くと金メダルが確実な小平奈緒ですが、平昌五輪本番会場の江陵オーバルで7日トライアルが行われました。

 

コンディションですが上々のようで、なんとオリンピック新記録のタイムを叩き出し、低地リンクのベストタイム37秒05という結果で自己記録を更新しています。

 

小平選手は日本選手団の主将の気苦労もあるかと思いましたが、そんな心配もどこ吹く風かという感じで順調な調整を行っているようです。

 

スポンサーリンク

イ・サンファの調整は?

 

ライバルの韓国のイ・サンファですが今季は小平に一度も勝っておらず、金メダルはかなり苦しい状況です。

 

しかし、オリンピック2連覇が示すように本番の強さは証明済みで、ここに来て調子を上げてきているという情報もあります。

 

オリンピック直前にドイツでトレーニングを行っていたイ・サンファですが、ドイツB級大会に出場し順調な調整ぶりの様子です。

 

「氷速女帝」李相花がドイツB級大会で優勝、五輪3連

東亜日報

 

優勝タイムは37秒18。ドイツのインジェル・アイスシュタディオンで行われた大会ですが、報道では氷質を考えると好タイムということです。

 

このスケートリンクがどれほどのレベルなのかは調べても出てこず、氷質の真偽は微妙ですが、怪我がちだった膝の負傷も良くなってきた様子はうかがえます。

 

最終リハーサルとして韓国国内大会にも出場をしています。

 

 

タイムは38秒21と平凡で評価はしにくいですが、大舞台で調子をピークに持っていくことには長けてそうで、記録にあらわれない不気味さはあります。

 

韓国メディアも地元のオリンピックということもあり、オリンピックチャンピオンのイ・サンファには相当な期待を持っているはずです。

 

ただ今季は小平奈緒の成績がずば抜けているため、何かと小平と比較をされるようで、本人も少しその辺はナーバスになっている感じもあります。

 

こんなジンクスがちょっと心配

 

調整やライバルのイ・サンファ以上に心配なのが、オリンピックでささやかれるこんなジンクス。

 

それは、「五輪主将の呪い」というジンクスです。

 

 

実は冬季五輪で主将を務めた選手はまだ金メダルを獲ったことがないのです。

 

スピードスケートですが橋本聖子や黒岩彰、荻原健司など期待されながら金メダルに届かない選手たちの記憶が残ります。

 

冬季だけでなく夏季オリンピックまで目を向ければ、1992年のバルセロナオリンピックから6大会連続で主将が金を逃しています。

 

古賀稔彦、井上康生、鈴木桂治、吉田沙帆里など圧倒的金メダル候補ながら金メダルに届かなかったという嫌なジンクスです。

 

ただ、小平奈緒がこの嫌なジンクスを跳ね除けて見事金メダルをとることがあれば、呪縛がとれて今後の日本選手にも好影響を与えるかもしれませんね。

 

圧倒的な力はありますから、本番で自分の力を出し切るように小平選手には頑張ってほしいです。