平昌オリンピックの女子ジャンプ陣が好調のようです。
昨日10日に行われた公式練習では、高梨と伊藤が100mを超えるジャンプを連発しメダルの期待を抱かせる内容でした。
特に高梨沙羅ですが、この日の全体の1位となる飛距離106.5メートルを記録。
4年前のソチオリンピックでは、金メダル候補の筆頭ながらメダルに届かなかったのですが、今季はワールドカップでも調子は良いとはいえずメダルに届くかはさらに厳しい状況です。
公式練習の好調によって、メディアもメダルの獲得を期待します。まあダメならダメでバッシングするでしょうし(^_^;)
ジャンプの公式練習の結果は本番にどれほどの影響を与えるのかを先に行われた男子の公式練習と実際の結果を見比べて展望してみます。
10日女子ジャンプ公式練習の結果
10日に行われた女子ジャンプ公式練習の結果です。高梨と伊藤の有力日本選手とメダル候補のライバル選手を見てみます。
なお、金メダル最有力候補ともいわれているマーレン・ルンビ(ノルウェー)は休養で10日の公式練習には出場をしていません。それだけ自信があるのか微妙なところです。
1回目
1位 高梨沙羅 距離103.0m 得点65.7
2位 伊藤有希 距離102.0m 得点64.1
3位 カタリナ・アルトハウス ドイツ 距離96.5m 得点62.8
4位 ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ オーストリア 距離102.0m 得点58.2
6位 カリーナ・フォークト ドイツ 距離95.0m 得点52.6
1回目は高梨と伊藤が1位と2位で日本選手の好調さが目立ちました。その後は有力ライバル達が続きます。
2回目
1位 高梨沙羅 距離106.5m 得点72.7
2位 伊藤有希 距離105.5m 得点69.2
3位 カタリナ・アルトハウス ドイツ 距離106.5m 得点68.0
4位 ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ オーストリア 距離103.0m 得点66.7
6位 カリーナ・フォークト ドイツ 距離101.0m 得点55.5
2回目も順位は同じような結果です。有力選手はやはり安定感がありますね。高梨はこの日の最長飛行距離と最高得点を記録。順調さが際立ちます。
3回目
1位 伊藤有希 距離103.0m 得点69.0
2位 ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ オーストリア 距離100.5m 得点60.2
3位 高梨沙羅 距離98.0m 得点55.8
4位 カリーナ・フォークト ドイツ 距離95.0m 得点51.0
3回目は伊藤がトップ。高梨ばかりが目立ちますが、本番では伊藤のメダルも期待できそうですよ。なお、カタリナ・アルトハウスは3回目の練習は行っていないようです。
公式練習の結果だけを見ると日本選手のメダルもかなり期待できそうです。この結果でメディアもがぜんメダルの期待を持ち、大きく取り上げていますね。
高梨と伊藤、公式練習で100M超連発 女子ジャンプ陣 #SmartNews
相手が飛んでなければ取らぬ狸の皮算用だ。 https://t.co/sA5ffXpWUg— 悠遊 (@wavechart) February 10, 2018
ただ、あまり大きく取り上げられませんが、公式練習は8日にも行われていて、マーレン・ルンビ(ノルウェー)は3回ともトップの成績。
1回目は伊藤が3位、高梨が4位。2回目は高梨が2位、伊藤が7位。3回目は高梨が2位、伊藤が6位という結果。
男子のジャンプと比較してみる
昨日スキージャンプ男子ノーマルヒルの決勝が行われ、日本選手では小林陵が7位、伊東20位、葛西21位、小林潤31位という結果になりました。
メダル争いは、金メダルがドイツのアンドレアス・ウェリンガー。銀メダルがノルウェーのヨハンアンドレ・フォルファン。銅メダルは同じくノルウェーのロベルト・ヨハンソンという結果。
ソチ五輪の金メダリストでジャンプ週間4連勝を果たしたカミル・ストッフ(ポーランド)が4位でメダルを逃した結果です。
ではこれらの選手ですが、練習ではどのような成績だったのでしょうか?
7日の公式練習
午前1回目
- アンドレアス・ウェリンガー(ドイツ) 9位
- ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー)
- ロベルト・ヨハンソン(ノルウェー)
- カミル・ストッフ(ポーランド) 2位
- 小林陵 32位
- 小林潤 5位
午前2回目
- アンドレアス・ウェリンガー(ドイツ) 11位
- ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー)
- ロベルト・ヨハンソン(ノルウェー)
- カミル・ストッフ(ポーランド) 1位
- 小林陵 20位
- 小林潤 17位
午前3回目
- アンドレアス・ウェリンガー(ドイツ) 1位
- ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー)
- ロベルト・ヨハンソン(ノルウェー)
- カミル・ストッフ(ポーランド) 3位
- 小林陵 23位
- 小林潤 4位
夜1回目
- アンドレアス・ウェリンガー(ドイツ) 6位
- ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー) 2位
- ロベルト・ヨハンソン(ノルウェー) 3位
- カミル・ストッフ(ポーランド)
- 小林陵 16位
- 小林潤 9位
夜2回目
- アンドレアス・ウェリンガー(ドイツ) 3位
- ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー) 5位
- ロベルト・ヨハンソン(ノルウェー) 1位
- カミル・ストッフ(ポーランド)
- 小林陵 12位
- 小林潤 31位
夜3回目
- アンドレアス・ウェリンガー(ドイツ) 1位
- ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー) 2位
- ロベルト・ヨハンソン(ノルウェー) 3位
- カミル・ストッフ(ポーランド)
- 小林陵 9位
- 小林潤 23位
8日にも公式練習があったのですが、上記の6人はすべてエントリーせずに休養となりました。
男子の結果を見た感想と女子ジャンプの展望
男子の公式練習の結果と実際の結果を見たわけですが、メダルに届くような選手は練習でもやはり良い結果を上げており、あまり崩れずに安定しています。
結果的にですが7日夜の公式練習3回目の結果がそのまま本番でも同じ順位となっているのが注目すべき点です。
イメージ良く練習を終えて本番に向かうのはメンタルの部分では良い面も多そうです。小林陵も9位と良い結果で、本番で7位と大健闘でしたからね。
逆に午前中調子の良かった小林潤は午前中は良かったものの夜の練習では調子は良くありませんでしたから、それが本番でも同じような感じになってしまいまいました。
ジャンプは風など気象状況など運に左右されることも多いので、本番ではどうなるかはわかりませんが、高梨と伊藤ともに十分メダルの可能性はありそうです。
個人的な予想とすれば、期待も込めて高梨が銀、伊藤が銅で二人が表彰台に上がって欲しいところです。