J1ヴィッセル神戸が大物外国人獲得を加速させています。
まず2017年のシーズンにドイツ代表のワールドクラスのルーカス・ポドルスキを獲得したことでも、相当驚きだっでした。
さらに、その後のスペイン代表の中心選手アンドレス・イニエスタを獲得したことで世界中を騒然とさせたのですが、今回さらにスペイン代表のダビド・ビジャを獲得したことで、世界中にヴィッセル神戸の名前を轟かせています。
イニエスタの年俸は日本のスポーツ界には例を見ない33億円。3年契約になり、このまま契約をまっとうすると総額で100億円をイニエスタが得ることになります。
楽天がこれほどまでの巨額の資金を投入して大物外国人を獲得するのは、楽天の世界戦略も関係をしているようで、それだけの価値がありそうです。
ビジャがヴィッセル神戸へ
数日前にニューヨーク・シティFCのスペイン代表FWダビド・ビジャがJリーグに移籍するというニュースが流れたのですが、そのチームはヴィッセル神戸でした。
【歓喜】元スペイン代表FWビジャ、神戸加入を発表!https://t.co/uxUyVi070Y
ツイッターで「私の決断。私の未来」というテキストとともに日本へ上陸した動画を投稿し、神戸への加入を発表した。 pic.twitter.com/1PZ7Ih5CAd
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 1, 2018
ヴィッセル神戸というとうと、イニエスタの加入によってちょっとフィーバーのような状態になっています。
とにかくホームだろうが、アウェイだろうがイニエスタやポドルスキーを見たいがために、チケットは完売状態の満員御礼。
これが来シーズンは更にビジャが加入することになり、Jリーグで最も注目されるチームであることは間違いありません。
ビジャはどれだけスゴい
ビジャの年俸は、2年契約の3億1000万円と言われています。イニエスタのとんでもない年俸と比べると少なく感じますが、それでもJリーグではトップクラスの高学年俸に当たります。
それだけの価値がビジャにはあります。
ビジャはスペイン代表98キャップを有し長く中心選手として活躍をしました。ちなみにイニエスタは131キャップ。鳥栖のフェルナンド・トーレスが110キャップ。
ビジャがスゴいのは代表の出場回数よりも、そのゴール数。歴代スペイン代表のゴール数ランキングではダントツでトップの59ゴール。
ちなみに2位はラウルの44ゴール。3位がフェルナンド・トーレスの38ゴールですから、ビジャの点取り屋ぶりがわかると思います。
2010年のワールドカップ南アフリカ大会では、5得点を叩き出し得点王にも輝いていて、まさにワールドクラスのストライカー。
神戸の前に所属していたニューヨーク・シティでは2年間で40ゴールですから、まだまだその能力は衰えていない様子で、Jリーグでも十分活躍が期待できそうです。
イニエスタやボルディからの素晴らしいパスの供給があれば、より多くの得点も期待できるかもしれないですね。
ヴィッセルの大物外国人獲得とDAZN放映権料
ヴィッセル神戸がこれほどまでに大物外国人獲得を進める背景には、DAZN(ダ・ゾーン)の巨額の放映権料があるといわれています。
あのホリエモンやひろゆきもDAZNがメディアスポンサーになってJリーグの潮目が変わってきていることを語っています。
-DAZNがメディアスポンサーになってから、明らかにJリーグの潮目が変わってきていると思わない?-
ヴィッセル神戸のイニエスタ獲得でホリエモン×ひろゆきが深読み「協会がヘンな政治をやりづらくなるんじゃ…」前編 2018.6.8 #西村博之 https://t.co/Pln0RM8a2w
— えりん🎈 (@erin_taso) June 9, 2018
たしかに巨額の年俸の支払いは大変でしょうが、それに見合う収益は上げられそうで、楽天の三木谷社長も十分にビジネスとして成り立つと考えていそうです。
こんな感じで収益の予想をしている人も。
単純に入場料収入でイニエスタ効果が1試合8000人増✖︎年間34試合✖︎チケット代4千円だと10億ぐらいか。
これに好調の物販と広告収入とdazn放映権料年137億円が加わる。
ヴィッセル単体だと明らかに予算オーバーだけど、優勝した場合(20億程度)に限り数億円程度の赤字で済むか?#ヴィッセル神戸
— keitarou_u (@k_keitarou_u) July 28, 2018
さらに真偽のほどは定かではありませんが、こんなニュースも流れています。
楽天がイニエスタに32億円払えるからくり 阪神の総年俸
イニエスタに支払う額は実質、年間10億円程度。残る22億数千万円は、2010年にイニエスタが開いたワイナリーで誕生した『ボデガ・イニエスタ』というワインの販売権や彼の肖像権を利用したグッズ販売で十分ペイhttps://t.co/UZsbf3dF0k— モリコウスケ (@mkousuke) May 26, 2018
グッズやワインなどの販売で実質年俸は10億円程度とも。もしこの数字がある程度信憑性があるのなら、イニエスタほどの大物の年俸が10億円なら決して高くはないかもしれません。
楽天の世界戦略にも好影響
ヴィッセル神戸の親会社になる楽天ですが、近年はグローバルに世界戦略を展開しています。
ヴィッセル神戸の相次ぐ大物外国人の獲得ですが、ヴィッセル神戸単体で考えるとビジネスとしてはかなり厳しい感じはしますが、親会社の楽天までも含めると利益が出るという計算もあるでしょう。
楽天の世界戦略というと、三木谷社長は14年に6%程度だった売上高の海外比率を2020年に50%まで引き上げることを目指すと宣言をしています。
そのためには海外の知名度を上げることも必要ですが、FCバルセロナとパートナー契約を結んでいることやヴィッセル神戸の大物外国人獲得もグローバル展開を見据えての意味もあるでしょう。
楽天は社内の英語公用語化も進めていますが、その理由は外国人の優秀なエンジニアを獲得するためでもあります。
すでに楽天のエンジニア採用の外国人比率は相当高く、2014年の採用では87%のエンジニアが外国籍だったという情報もあります。
大物外国人獲得で楽天の知名度が上がれば、今後の外国人エンジニア採用面でも有利に働く場合も考えられ、総合的に考えると、イニエスタに続きビジャまでも獲得をして世界に楽天の名前を知らしめるのは有利に働くものも多いでしょう。