日本が誇る超お得な鉄道きっぷというと青春18きっぷですよね。
今年2018年の期間や変更点なども紹介され、今年はそれほど大きな変更点はありませんでしたが、旅の計画の前にあらかじめ確認をしておきましょう。
青春18きっぷは安く旅行ができて、とてもお得なのですが普通列車しか乗れないというルールがちょっと残念な店でもあります。
新幹線など特急券が必要な列車に乗車する場合は、特急券だけでなく新たに乗車券も購入する必要があります。
地域によっては普通列車の運行本数が著しく少ない場合もあったり、区間によっては乗り継ぎが悪いという場合もあります。
そんな区間の間だけ新幹線などに乗って移動し、再び新幹線を降りた後に青春18切符を使って旅行を続けるという合体技「ワープ」は18切符を効率良く使う裏技のようなものになっています。
区間によっては驚くような時間の節約になり、それだけ追加の費用をかけるだけのことはあります。
青春18きっぷでワープを使うべき場合
青春18きっぷは5日間乗り放題になって11,850円。つまり1日当たり2,370円という安さでJRの普通列車などが乗り降り自由になる神きっぷです。
この切符だけで旅行ができればコスパは最高なのですが、体力が必要だったり、時間がかなりかかったりなどちょっと苦労もあります。
そんな苦労を少し軽減するのに「ワープ」が有効なのですが、どのような場合により有効活用できるのでしょうか?
こちらの記事にはそのヒントが紹介されています。
青春18きっぷと新幹線の合体技「ワープ」を活用しよう https://t.co/0SoAXFDOWM #旅行 #国内 pic.twitter.com/JVFOxpWHp0
— All About(オールアバウト) (@allabout_news) February 24, 2018
オールアバウトで紹介されているワープを使うときとしては、
- 普通列車の本数が少なく、律儀に普通列車や快速列車を利用することにこだわると、ロスタイムが多くて、先へ進めなくなる。
- JRの路線は新幹線だけであり、在来線も第3セクター鉄道路線だけなので、青春18きっぷが使えない。
- ロングシートの通勤型車両で混雑も予想されるので、景観が楽しめずじっと耐えるだけの移動になってしまう。
1番は青春18きっぷを使ってよく遭遇する場面ですよね。都会より田舎に行くほど列車の本数が少なくなりがちです。
例えば東京から大阪や京都へ向かうのは青春18きっぷでは人気のコースですが、静岡県内は列車本数が少なかったり、待ち時間が長かったりで鬼門といわれています。
2番はわかりやすいですよね。記事の中では次の3つの例が紹介をされています。
- 盛岡~八戸を東北新幹線でワープ
- 金沢~新高岡を北陸新幹線でワープ
- 富山~直江津を北陸新幹線でワープ
新幹線が新たに開通や延伸されると、並行在来線は廃止ではなく地域の要望により第3セクターに転換されるというのが通常です。
第3セクターに転換された路線はJRではないため、特例が認められている場合を除いては青春18きっぷで利用することはできないため、ワープをするか遠回りをするということになります。
盛岡~八戸間はIGRいわて銀河鉄道線、金沢~新高岡間はIRいしかわ鉄道やあいの風とやま鉄道、富山~直江津間はあいの風とやま鉄道とえちごトキめき鉄道という第3セクター鉄道があります。
3番は大阪から東京へ行く際に、JR西日本区間とJR東海の豊橋または浜松ぐらいまでは速度が特急並みに早く、しかもクロスシートで乗り心地の良い新快速を利用できます。
しかし、静岡県内は基本的にロングシートととなり、東京までは一部クロスシートはあるものの基本的にはロングシートという場合がほとんどになります。
快適に行くならJR東日本区間でグリーン車を利用することでも良いですが、快適にかつ速く行きたいのであればワープが有効です。
こんな区間はワープの費用対効果が高い
使い方によっては費用対効果がとても高くなる青春18きっぷのワープですからできるだけ上手く利用したいものです。
たとえば東北の田沢湖線ですが、盛岡から大曲まで秋田新幹線こまちを使えば便利ですがが、在来線で盛岡から大曲まで行くのはとても大変です。
盛岡発朝の5:20の普通列車を使えば大曲に6:51に到着をしますので、それほど所要時間がびっくりするほど長くありません。
ただ、5:20の列車に乗れない場合ワープをしないとなると、大曲までたどりつくためには盛岡発14:20発の普通列車に乗車することになります。
実に9時間後ということになり旅程が限定されます。田沢湖線ではなく北上線で北上から秋田へ抜けるという方法もありますが、秋田新幹線を使えばサクッと行くことができます。
盛岡からのワープをした場合の乗車券と新幹線の特急料金はこんな感じでそれほど高くありません。
- 盛岡~田沢湖 1510円 (運賃=760円、特定特急料金=750円)
- 盛岡~角館 2320円 (運賃=1140円、特定特急料金=1180円)
- 盛岡~大曲 2670円 (運賃=1490円、特定特急料金=1180円)
盛岡から8時半以前には出発ができない旅程の場合、盛岡発14:20発の普通列車ではなく8:48発のこまち1号に乗るとします。
田沢湖までワープして普通列車に乗れば大曲に10:50に到着。大曲まで秋田新幹線を利用すれば9:45に大曲に到着します。
14:22発の普通列車の場合は大曲に16:46に到着するので実に6時間~7時間の時間の短縮になります。
約1,500円~2700円弱でこれだけの時短ができて快適に移動できるわけですから、費用対効果はとても高くなります。
鉄道だけでないワープの方法
新幹線や特急列車などの鉄道だけでなくワープの方法はあります。
こちらの記事ではフェリーを利用することで大幅に時間を短縮する方法を紹介されています。
なるほどーーーー!!!青春18きっぷ。ワープ方法。https://t.co/GGeaj5a120
— きまぐれうさぎ (@lulumyme) March 9, 2018
こんなフェリーが紹介されています。
- 東京湾フェリー(久里浜港~金谷港)
- 伊勢湾フェリー(伊良湖港~鳥羽港)
- 南海フェリー(和歌山港~徳島港)
- 松山・小倉フェリー(松山観光港~小倉港)
- 宇和島運輸フェリー(八幡浜港~別府・杵臼港)
- 青函フェリー(青森港~函館港)
- シルバーフェリー(八戸港~苫小牧港)
- フェリーさんふらわあ(大阪~志布志、大阪~別府、神戸~大分)
- 関釜フェリー(下関~釜山)
なんと韓国釜山までの国際航路まであります(笑)
フェリーは特に長距離になると広い船内で横になって夜寝ることができ、お風呂がついている場合もあります。
移動だけでなくホテル代も節約ができてトータルでは費用がそれほど大きくならないというメリットもあります。
フェリーだけでなく飛行機を使ったワープもできます。
最近はLCCで安く飛行機に乗ることができるので、関空や成田まで青春18きっぷを使って行くことができるので関空や成田からLCCで九州や北海道に行ってさらに同じ青春18きっぷを使うというワープもあります。