世界の航空・空港関係の格付け調査を行うスカイトラックス社が、「世界ベスト空港(World’s Best Airport)」2018年のランキングを発表しました。

 

 

総合トップは6年連続でシンガポールのチャンギ空港。もはや定位置ともなった使いやすい評判の良い空港です。

 

一方日本の空港はというと、総合トップは逃したものの多くの空港が各部門で上位に顔を出しています。

 

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世界の空港ランキングトップ10に日本の空港が2つもランクイン

 

まず総合ランキングとなる「世界の空港ランキングトップ10」ですが日本の空港が2つもランクインといううれしい結果になっています。

 

こちらがランキングトップ10です。

 

  • 1位 チャンギ空港(シンガポール)
  • 2位 仁川国際空港(韓国ソウル)
  • 3位 羽田空港(日本)
  • 4位 香港国際空港(香港)
  • 5位 ドーハ・ハマド空港(カタール)
  • 6位 ミュンヘン空港(ドイツ)
  • 7位 中部国際空港セントレア(日本)
  • 8位 ロンドン・ヒースロー空港(英国)
  • 9位 チューリッヒ空港(スイス)
  • 10位 フランクフルト空港(ドイツ)

 

日本の羽田空港が3位、中部空港セントレアが7位に入っています。

 

羽田のような日本を代表する空港の他に中部空港も入っているのはより喜ばしいですね。

 

セントレアは国内では、最近は低迷しがちですあまり話題になることが乏しいですが、世界的には良い空港として評価をされているわけです。

 

評判のクソ悪いロンドンヒースロー空港が上位にきているのは、イギリスの格付け会社として地元びいきもあるのではという不満もありますが、おおむね利用者に評判の良い空港が並んでいます。

 

 

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部門別ランキングでは日本の空港が続々と登場

 

総合ランキングでは首位を逃したものの2つも空港がランクインしているのは日本を除けばドイツだけ。

 

それだけ日本の空港が評価されているわけですが、部門別のランキングでは日本の空港が続々と上位に登場してきます。

 

最も清潔な空港

 

最も清潔な空港は日本が一番強さを発揮する部門のひとつです。過去のランキングでもいくつもの空港がランクインをしています。

 

2018年のランキングでも1位羽田、2位セントレア、6位成田と3つの空港が登場しています。

 

ベスト・ターミナル

 

ベスト・ターミナル部門では羽田国際線ターミナルだけがランクインです。

 

羽田空港国際線ターミナルは、世界の大空港と比べるととても小さなターミナルですが、利用しやすさなどが評価されているのでしょう。

 

国内線

 

国内線部門では日本の強さが光ります。羽田が1位、鹿児島が4位、伊丹が5位、熊本が8位と4つの空港が上位です。

 

伊丹空港は老朽化も激しくちょっと昔のローカル空港のような雰囲気がありますが、現在大規模なターミナル改修工事が行われています。

 

ターミナル改修後はおそらくもっと上位になるものと期待されます。

 

ベスト・エアポート・スタッフサービス

 

ベスト・エアポート・スタッフサービスは“おもてなし”が評価され4つの空港がランクインしています。

 

2位羽田、4位セントレア、7位関空、8位成田と日本の主要国際空港はすべてランクインするという結果です。

 

空港での食事

 

空港での食事は成田空港が4位です。もう少し上位に他の空港が現われても良さそうですが、少し残念な結果ではあります。

 

それだけ世界の空港も食事の分野には力を入れているということもあるでしょう。

 

地域におけるベスト・エアポート

 

地域におけるベスト・エアポートはセントレアがトップです。地域におけるといってもローカル空港ばかり並ぶのではなく、デンバー空港のような巨大空港も対象になっています。

 

空港のセキュリティ手続き

 

空港のセキュリティ手続きは成田が1位、セントレアが2位、羽田が5位という結果。関空ではセキュリティチェック時の長蛇の列ができる時間帯があり評価を落としているのでしょうか。

 

空港のバゲージ取扱い

 

空港のバゲージ取扱い部門は日本の空港が強いです。ロストバゲージがとにかく少ないですし、荷物の取扱も丁寧です。

 

ここには1位関空、2位羽田、5位成田、8位セントレアと主要国際空港が全てランクインをしています。

 

関空は開港して20年以上が経過しますが、ずっとロストバゲージゼロの記録を更新し続けています。これはスゴイことですよね。

 

最近では荷物ではないですが、ワンちゃんが違う場所へ届けられるのがアメリカの航空会社で頻発することを考えるとその違いが分かりますね。

 

 

出入国審査のベスト空港

 

出入国審査のベスト空港部門では、2位セントレア、6位羽田、10位成田という結果に。

 

出入国審査とセキュリティ手続きがセットで行われる場合がありますが、主要国際空港では関空だけがともにランクインを逃していますので頑張ってほしいです。

 

乗り継ぎでのベスト・エアポート

 

乗り継ぎでのベスト・エアポート部門では、7位が羽田、9位が成田です。日系航空会社はがんばっています。

 

ベストLCCターミナル

 

ベストLCCターミナルには、関空のT2が1位、成田のT3が2位とトップ2です。日本の空港はLCCの就航が遅れましたが、LCCターミナルとしては評価が高いです。

 

 

空港の旅客数別に見たベスト・エアポート

 

旅客数別に見た場合は、1000万~2000万人部門にセントレアがトップに立っています。

 

5000万人以上の空港部門ではチャンギ空港という強敵がいるため、羽田はなかなかトップに立つことができません。

 

日本の空港が改善すべき部門

 

日本の空港が部門別ランキングに登場せず、改善すべき部門もあります。

 

日本の空港が登場していないものとして、「最も大きく改善した空港」、「ベスト・エアポート・ホテル」、「空港での買い物」があります。

 

「最も大きく改善した空港」部門はそもそもレベルが高い場合はランクインしないのも当然ですが、エアポートホテルと空港での買い物はもっと改善すべきですね。

 

エアポートホテルはあまり良いものがある印象がなく、羽田のロイヤルパークホテルぐらいですからね。