丸の内には近年はビルの高層化などによって、かつて立ち並んでいた近代建築物が少なくなっています。

 

そんな丸の内でも今なお周囲のビルよりもひときわ威厳のある姿で佇むのが重要文化財「明治生命館」。

 

1934年(昭和9年)3月に竣工したこの素晴らしい建物が一般公開もしており、誰でも見学をすることができます。

 

しかも無料で。

 

管理人も見学に行きましたが、その様子とあわせて素晴らしい建物について紹介をします。

 

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明治生命館の一般公開とアクセス

 

国の重要文化財に指定されている明治生命館ですが、無料で一般公開をしています。

 

とにかく素晴らしい一言の建物の外観ですが、さらに内部を見学するとその良さを堪能することができます。

 

一般公開ですが特定日だけでなく、定期的に公開をしているので、ちょっとした用事や旅行・観光にあわせて見学することもできて便利です。

 

一般公開の日時ですが、月曜日と火曜日は休館になりますが下記のような開館時間で見学が可能です。

  • 土・日曜は11:00~17:00
  • 水・木・金曜は16:30~19:30 水~金曜(祝日は除く)は、2階の一部と1階ラウンジの見学

 

ただし年末年始の12月31日~1月3日およびビル電気設備定期点検日は休館になりますのでご注意を。

 

平日は月曜日と火曜日を除いて見学もできますし、何よりも週末の土日も公開をしているのはうれしいですよね!

 

平日は夕方だけの開館時間で少し短めですが、土日は開館時間も長くゆっくりと見学をすることができます。

 

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明治生命館へのアクセス

 

丸の内にある明治生命館へは東京駅などから徒歩でアクセスができます。

 

マップです。皇居がすぐ目の前にある好立地です。

 

各公共交通機関からのアクセスです。

  • JR東京駅丸の内南口徒歩5分
  • JR有楽町駅国際フォーラム口徒歩5分
  • 東京メトロ千代田線二重橋前駅3番出口直結

 

建物の歴史

 

明治生命館の歴史は昭和の初めにさかのぼります。

 

1928年(昭和3年)に明治生命保険の新社屋を建設することが決定され、昭和5年に工事が開始され、建物は1934年(昭和9年)3月31日に竣工しました。

 

その後の明治生命館の歴史は順風満帆ではなく、歴史の荒波に飲み込まれていきます。

 

太平洋戦争の敗戦で明治生命館は戦後、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に接収されました。

 

GHQに接収後はアメリカ極東空軍司令部(FEAF)として使用され、米・英・中・ソの4カ国代表による対日理事会の第1回会議が開かれるなどの苦い経験をしています。

 

日本に無事返還されるのは1956年(昭和31年)で、その時から明治生命館は本来の建築の目的を果たすことになります。

 

明治生命館は国指定の重要文化財ですが、指定を受けたのは1997年(平成9年)。昭和の建物としては初めて十分に指定されるという快挙を成し遂げました。

 

2001年(平成13年)から改修工事が行われましたが、丸の内の周囲の貴重な近代建築の建物が取り壊しやファサードの保存などにとどまる中、隣接地に超高層ビル「明治安田生命ビル」を建設し、一体的な利用によって歴史的な建造物を全面保存し活用することを実現しています。

 

現在は歴史的な貴重な場所は展示室として利用されるなどをしていますが、現在も明治安田生命保険の本社屋として現役利用。

 

1階では同社の「丸の内お客様ご相談センター」が設けられています。

 

こんな所で保険の相談をしたら、思わず保険に加入をしてしまいそうですね(^_^;)

 

見どころは?

 

明治生命館の見どころはまずは立派な外観です。欧米な街に存在しそうな立派な建築物で見るものを魅了します。

 

周辺の超高層ビル群との景観は賛否両論があるでしょうが、新しいものと古いものが融合し独特な景観を創り出しています。

 

内部はその美しい建築物を見るだけでも十分楽しめるのですが、対日理事会の会場となった2階会議室などの執務室は特に文化的な価値があり見逃せません。

 

館内は基本的に写真撮影も可能で、その姿を写真におさめながらじっくりと見学をしたいところです。