今がちょうど旬で美味しいいちごですが、やはり国産のいちごは見た目も味もクオリティが高いです。

 

国産いちごのブランドというと、「あまおう」、「ひのしずく」、「とちおとめ」など様々な甘みも強く、大粒のいちごがあります。

 

そんな国産いちごですが、ますますシェア争いが激化しています。

 

さらに今シーズン新たに注目のいちごが開発され、激しさを増すシェア争いに参入することになります。

 

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新品種「ベリーツ」が今シーズン誕生

 

大分県で開発された、新しい品種「ベリーツ」が今シーズン誕生し市場に出回っています。

 

 

味は酸味が抑えられ、その分甘さが強く味の良さがさっそく評判になっています。

 

こんな感じで大粒で色鮮やかで、今流行りのインスタ映えもしそうでブランドいちごとして注目を集めそうです。

 

 

今シーズン新しく市場に出回るベリーツですが、その誕生には長い歳月が費やされて今に至っています。

 

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大分県が8年をかけて開発

 

大分県でよく栽培されるイチゴというと、「さがほのか」がメジャーでしたが、農家から新しい独自ブランドを作って欲しいという声が多くありました。

 

そんな声に押され、大分県は2010年から8年の歳月をかけて「ベリーツ」を開発をしました。

 

「ベリーツ」とは、「スイーツ」みたいな「ストロベリー」という造語で、名前もなかなか語感が良いですね。

 

味も素晴らしく、大分県将来的には日本が誇るブランドいちごになるポテンシャルを秘めています。

 

いちごのシェア争いは九州勢と関東勢で激しい争い

 

いちごは全国で栽培される果物ですが、そのシェア争いは九州勢と関東勢が激しく争っているといえるでしょう。

 

こちらが2016年のいちごの都道府県別収穫量のシェアになります。

 

出典 エキサイトニュース

 

シェアトップは「とちおとめ」で有名な栃木と「あまおう」で有名な福岡が激しく争っていますが、周辺の県もあ合わせると、

 

九州勢が福岡、熊本、長崎、佐賀。関東勢が栃木、茨城、千葉という感じでシェア上位に顔を出しています。

 

ここに「ベリーツ」で攻勢をかける大分県がシェアを伸ばせば、九州勢がかなりシェアを獲得していきそうです。

 

いちごは儲かる可能性がある果物

 

なぜこれほどまでにいちごブランドの激しい争いがあるかというと、いちごが他の果物と比べて儲かる可能性があることがあります。

 

いちごの出来さえ良ければ、つまり美味しさだけでなく、見た目も美しいものであればとても高値で取引をされることになります。

 

いちご一粒で1,000円以上という高値がつく場合もあり、生産者も高値をつかれるように気合を入れて栽培に取り組みます。

 

そんな行動がさらに競争を招き、大分県のように新しいブランドいちごのために長い歳月を費やすことになるわけです。

 

イチゴ農家の年間所得は1,000平方メートル当たり約190万円というデータがあります。

 

これは他の果物農家、例えばメロンの同57万円とくらべても突出しており、いかにいちごが儲かるかがわかります。

 

いちごは痛みやすい果物であるため、昔は生産地近くで消費されるのが普通でした。

 

しかし最近では様変わりし、方法を工夫することで福岡のあまおうを東京でも美味しく食べることができるようになりました。

 

そのため、全国レベルで競争が激化し、ますますシェア争いが激しくなっているのです。

 

さらに、今後は海外市場の販路拡大も有望です。

 

富裕層が増えているアジア諸国からは、日本のブランド果物に高い評価を得ています。

 

贈り物に日本のいちごのように味も見た目に良いものは最高なのです。

 

今後は日本は人口が減少気味で市場の拡大はそれほど大きく望めませんが、一歩外に目を向ければ富裕層人口が増えている国々がアジアにはあります。

 

そんな人たちに「ベリーツ」のような日本の新しいブランドいちごが、さらにジャパンブランドの評価を上げようとしています。