日本は超高齢社会に突入し、さらに2035年には3人に1人が高齢者という推計もあります。
まさに残り20年足らずで、日本の街には高齢者だらけという状況がやってくるわけです。
人間歳を重ねれれば介護が必要な人が増えます。
介護が必要になっても、好きなものは好きとお酒の楽しみを味わいたいという人も多いですが、そんな人に「介護スナック」が癒やしの場として活躍をし話題となっています。
介護スナック竜宮城が話題に
人間いくつになっても自分の好きなことをやっていきたいものです。
お酒もそのひとつ。
でも介護が必要な状態の人が、街に出かけてお酒を飲みながら歌って踊ることはかなり難しいでしょう。
家族もお酒を飲むとなると、健康面が大丈夫かなという心配もするでしょうし。
そんなお酒大好き高齢者に人気となっているのが介護スナック。
神奈川県にある介護スナック竜宮城はテレビにも取材され話題となっています。
横須賀にはこんなスナックもあるよ(^^) 「介護スナック竜宮城」。一般の方お断り。介護認定を受けている要介護者（付添人は可）しか入れないカラオケスナック。ネーミングもナイス(°▽°) pic.twitter.com/CM66qcXYX6
— ヨーコ@湯旅 (@yoko_yutabi) March 1, 2016
「介護スナック竜宮城」は、一般の人はお断りで介護認定を受けている要介護者のみが入店できる（付添人は可）、さながら介護施設のような場所です。
システムは2時間飲み放題・食べ放題・歌い放題で8,000円。これに介護らしく送迎のサービスが付きます。
ツードリンク・ワンフードや送迎でなく自身で来る場合は3,500円と格安な値段で楽しむこともできます。
また、付添人など同伴者も3,500円になります。
料金ですが送迎付きと考えれば、それほどびっくりするほど高いという感じはしませんね。
介護が必要な高齢者も思う存分に楽しめるような配慮もたくさん。
例えばスナックのスタッフは福祉施設の職員ですし、店内はバリアフリー化で動きやすくなっています。
トイレでおむつ交換にも対応ができ、ママさんはなんと看護師の資格があるというほとんど福祉施設のような感じです。
スタッフが酒量のコントロールもしてくれるし、水分や食べ物をうまく飲み込めないという人にはとろみをつけてもくれるので安心して楽しむことができます。
まあ「夜のデイサービス」という感じですかね。
もちろん営業時間は11:00～20:00とお年寄りの生活リズムにもあわせていますので、昼間からお酒を楽しむことができます。
デイサービスに不満の高齢者も多い
介護が必要な高齢者が楽しむ場といえばデイサービスがあります。
ただ、デイサービスはちょっと幼稚で楽しくないと考える高齢者も多く、不満を漏らす高齢者が多いのも現実です。
一般的なデイサービスでやることといえば、体操をやったり老化防止のゲームをやったりという感じです。
これはこれで楽しいひと時を過ごすことはできるでしょうが、本当に自分の好きなことかといえば、多くの人にとっては違うかもしれません。
日本の高齢者の数は増え続け、2035年には3人に1人が高齢者になるという推計があります。
あと20年足らずで街は高齢者だらけという状況になるわけです。
ただでさえ財政状態が厳しい日本ですから、このまま要介護が必要な高齢者が増え続ければ日本の財政は破綻してしまうかもしれません。
そのためにも、高齢者ができるだけ介護を受けない状態でいることが大事です。つまり老化を遅らせるということです。
老化を遅らせるためには、好きなことをやることが一番。歳をとっても生きがいを持って生きている人は案外元気な人が多いですから。
だとすると介護スナックのようなビジネスは、高齢者が自分の好きなことを楽しむための場として多くの高齢者の老化を遅らせることができるかもしれません。
世界の中で日本の高齢社会は深刻ですが、いろいろな知恵を絞って世界にそのアイデアを発信していくことでしょう。
