あの人気絶頂だったソニーの「アイボ(aibo)」が12年ぶりに帰ってきます。
ソニーが発売した犬型ロボットの「aibo(アイボ)」。繭のような容器に入れられて、新たな飼い主に手渡されました。https://t.co/qe6d4KqJIE#aibo #アイボ #ソニー #SONY pic.twitter.com/ffK18Gewmo
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) January 11, 2018
思えば初代アイボが初めて発売されたのが1999年。一時は人気絶頂だったアイボですが、他の安価なペットロボットとの競争もあり2006年には生産が中止されました。
あれから12年の月日が流れ、いよいよ今日1月11日は、戌年で1月11日で「ワンワンワン」の日ということで、語呂も良く発売日となりました。
最近は日本の家電業界は海外勢との競争によって総崩れという感じではありますが、アイボの復活がソニーの復活につながるのでしょうか?
最近は高齢化などによって、ロボットセラピーが注目されていることもあり、その動向が気になります。
新型アイボが発売開始
新型アイボが2018年1月11日に発売を開始しましたが、すでに昨年に3度ほど先行予約を行っていますが、いずれも1時間以内に完売するという盛況ぶり。
さすがお葬式まで開かれた人気者です。
新型アイボの特長ですが、搭載した人工知能(AI)の性能がアップし、頻繁に構ってくれる人を認識して成長するという本物のペットさながらです。
この動画はその愛くるしさの一端が伝わってきます。
現在の人工知能に学習能力が備わってることが、初代アイボとの大きな違いですね。
新型アイボは、クラウド経由でほかのaiboと学習結果を共有することによって、ペットとしての振る舞いを進化させていくという優れものです。
このようなクラウド経由でペットして進化させていくため、月々2,980円の維持費もかかります。
普通のペットの場合はペットフードや美容室などで毎月の維持費がかかりますが、それと同じようにペットロボットでも維持費がかかるとは何だかリアルですよね。
価格も税別19万8000円で強気な水準で、最近の高齢化などによる独居老人の増加やアニマルセラピーの発展なども多少値段が高くても十分に市場競争力が高いとみたのでしょう。
ロボットセラピーが注目されている
わたしたち人間は動物に触れたり、コミュニケーションを取ることで、日頃の疲れ癒やしストレスを軽減できることが証明されています。
実際の動物と触れ合い人に良い影響を与えようというのが「アニマルセラピー」です。
アニマルセラピーはペットなど動物を使うだけでなく、ペットロボットでもその効果が得られることが確認されています。
ペットを実際に飼うとなると住居の問題があったり、お年寄りの場合は散歩などの世話をするのも大変です。
また人に噛み付くこともありませんから、誰だって安全にペットを飼うことができます。
しかし、ペットロボットの場合はわずらわしい世話もなく、癒やしを与えてくれるようなコミュニケーションをとれることが魅力です。
手間も少なく手軽にアニマルセラピーと同じような効果が期待できるロボットセラピーは注目をされており、実際に介護施設などでペットロボットを使った介護をする所もあらわれてきています。
ペットロボット「パロ」が介護施設で活躍
ペットロボット「パロ」は、価格が約45万円もするペットロボットの最高級品です。
ギネスブックに世界一セラピー効果のあるペットロボットとして認定されているぐらいで、実際に介護施設で導入されその癒やしの効果を与えている実例もあります。
この動画を見ているだけでも癒やされますので、実際にパロに触れ合うことができたらその効果は絶大にありそうです。
介護施設の場合は、アレルギーや衛生上の問題から施設内でペットを簡単に飼うわけにはいきません。
ペットロボットならそのような心配もなく施設内に常駐させることもできるので有効です。
高齢者の介護施設だけでなく独居老人もますます増えており、日頃のコミュニケーションは認知症を予防するためにも重要です。
ペットロボットの需要が確実に上がっていきそうな世の中に登場する新型アイボですが、出だしは好調で今後ネットやブログ、インスタグラムなどのSNSでもその愛らしさが多くの人が目にするでしょう。
海外展開も視野に入れており、新型アイボの登場がきっかけでソニーが再び輝きを取り戻すようなことも期待されており今後の動向が気になります。