クレージージャーニーにも出演した北極冒険家の荻田泰永さんが無補給で、しかも単独徒歩で南極点に到達しました。日本人では初めての快挙になります。
【事務局発】現地時間2018年1月5日13時45分 南極点無補給単独徒歩到達成功!https://t.co/WlZCzMvfpl #北極 #南極 #荻田泰永 #クレイジージャーニー #北極男南極へ行く #日本人初 pic.twitter.com/HS6bsBWlQY
— 荻田泰永 北極冒険家 (@ogitayasunaga) January 6, 2018
我々一般人からすると、南極点に到達といってもどれだけすごいのかイマイチピンときませんよね?
寒い、一面真っ白の氷
なんて光景が思い浮かびますが、どれだけの過酷な状況で、どれだけの厳しい地形なのかもわかりません。
日本人で初となる今回の偉業がどれだけすごいのか、南極点到達について調べてみました。
南極大陸と南極点
南極大陸は、日本から1400kmにある地球の南端の大陸になります。
南極というと、一面が氷に覆われているイメージがあるでしょうが、大陸の上に氷が乗っかっているという感じです。
その広さなんですが、世界で5番目に大きな大陸になります。
トップがユーラシア大陸、続いてアフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸。
その次に南極大陸になるわけです。広さは13,720,000km2
「6大陸」といわれますが、6番目がオーストラリア大陸です。つまり、南極大陸はあのオーストラリア大陸よりもはるかに大きく、ユーラシア大陸のヨーロッパ部分(ヨーロッパ大陸)よりも大きいのです。
こんな広い南極大陸を徒歩で歩くだけでもすごいのに、南極は他の大陸とは比べ物のにならないほど自然環境が過酷です。
12月の気温を見ても、数字を見てみると驚きの気温です。
無補給単独で南極点到達がどれくらい凄いのかピンとこなかったので12月の南極大陸の気温調べてみたらヤバすぎて震える
こんな中を100kgのソリ引いて1日20km以上、50日間歩くとか考えられへん… pic.twitter.com/1YQHaXG3bt— ヨンディス (@WhiteAudley) January 6, 2018
晴れていても-33℃ですが、どれだけ寒いのか想像もつきません。
私は寒いのが苦手で、最近の寒波到来で天気良道で最高気温が6℃ぐらいと聞いてヤバイほど寒いと思う質です。
今回ニュースとなっている荻田さんが到達した南極点とは、南緯90°の地点をいい、地球の南側のてっぺんになります。
つまり、地球上でココよりも南の場所はないという、まさに地球の端っこという場所です。
南極は平坦ではない
南極のイメージとというとこの商品を思い浮かべる人もいるかと思います。
自分の 最初の南極のイメージってこれだと思うんだけど、鯨が描かれてるの知らなかった…#南極の日 pic.twitter.com/ED37F9Nn3Z
— ash (@kbtnrash) December 14, 2017
氷の上をペンギンが歩く姿。
南極は足の短いペンギンでも軽く歩けるような平坦な道をイメージするかもしれません。
しかし、南極は決して平坦ではなく、南極大陸の一番高いところ、実際には氷で覆われているので氷床の一番高い場所は標高4000mを超えます。
つまり、富士山よりも高い所があるわけです。
荻田さんが到達した南極点自体も標高2800mの高地になります。
高地ということで、当然に空気が薄いわけです。
極寒でしかも空気が薄いチベット高原などの過酷な自然の場所をさらに寒くしたという条件ですから、普通の人なら足を踏み入れただけでギブアップするような自然環境です。
スタート地点が標高0mだったので、2800mもの標高差を登ったということになります。
重いソリを引きながらひたすら歩く
今回、荻田さんが達成したのは無補給単独の徒歩で南極点に到達という偉業です。
無補給ということなので、当然食料も自分で持ちながら南極点を目指すことになります。
食料を持ちながらどれだけの距離を踏破したかというと、その距離1000km以上!
ルートはヘラクレス入江~南極点までのおよそ1130km。期間にして約60日間ですから、それだけの食料が必要です。
単純に計算しても毎日極寒の地を20kmほど歩くわけです。
当然普通の状態より消費カロリーも多いわけですが、消費するカロリーと比較して十分な食料を持っていけば行くほど、荷物が重くなります。
そのため、荻田さんもかなり厳しい食料状態で何日も過ごしていたのではないかと想像をします。
これだけの過酷な条件で成し遂げた偉業ですから、誰でもやり遂げられるわけではなく、日本人で初めての達成となったわけですね。
我々凡人にはとうてい真似のできるようなものではないですが、そのチャレンジ精神のかけらだけでも実行ができたらと思います。