ユニクロやGUを展開するファーストリテイリングの業績が好調です。
GAPを抜いて世界3位”ユニクロ”の成長力
実は売り上げの4割強は「男性用」
ファーストリテイリングの17年8月期決算は、売上高が前期比4.2%増の1兆8619億円、純利益が前期比2.5倍の1192億円で過去最高益という好調ぶり。
世界アパレル企業ランキングの3位はアメリカのGAPで4位がユニクロを展開するファーストリテイリング。
ただ、GAPの今期の売上高の見込みからランキングの順位が入れ替わる見通しで、ユニクロが世界3位に躍り出ようとしています。
ユニクロの決算が好調な理由
ユニクロを展開するファーストリテイリング社の2017年8月期決算ですが、過去最高の売上高などを記録し好調です。
連結決算の内容は、売上高が前年比4.2%増の1兆8619億円、営業利益は38.6%増の1764億円、純利益が2.5倍の1192億円とそれぞれ過去最高という記録ずくめ。
好調な業績に比例してファーストリテイリングの株価も上昇。
この記事を書いている時点では、44,600円辺りで推移していますが、2000年初め頃の株価と比較すると株価の伸びもものすごいことが分かります。
<9983>ファストリテーリング[2008-2012年]上場から12-16年目。
リーマンショック下の不景気が、
ユニクロには追い風に。
2008年はヒートテックとブラトップが大ブレイクした転換期。
低価格ブランドGUもブームとなり復活。
第二次ブームでは機能性も支持され、
株価も第一次ブームを上回ります。 pic.twitter.com/lnhTqswPkW— はっしゃん (@trader_hashang) November 12, 2017
ヒートテックなどの大ヒット商品もあり、昔は安っぽいアパレルショップだったのが、今では日本を代表するアパレル企業になりましたからね。
ユニクロ好調を引っ張る海外事業
ファーストリテイリングの業績好調を引っ張るのは海外事業です。
実は国内市場はあまり業績が芳しくなく、国内ユニクロの売上収益は8107億円と前期比1.4%増の微増。
ただ営業利益が959億円と前期比で6.4%も落ち込み、収益の足を引っ張った状況になっています。
競争が激しく少子高齢化の進む日本ですから中々成長していくのは難しいのです。
ユニクロの好調を支えたのは海外事業で、特に中国や東南アジアの成長が顕著でさらに今後も伸びが期待できます。
そんな好調な海外事業の牽引で、ユニクロの今期の業績が世界のアパレル企業3位のGAPを超える見込みで、世界のベスト3に入ろうとしてます。
ちなみにユニクロの上位に位置するのは、世界1位の売上が「ザラ(ZARA)」ブランドのインディテックス(スペイン)で売上高は約3兆円
世界2位はスウェーデンのH&M(へネス&マウリッツ)で売上高約2兆6000億円です。
最近はもうおなじみのファストファッションブランドの両巨頭ですよね。
まだこの両者とは売上高の開きがありますが、ユニクロの目標が2020年に3兆円ですからトップ3を堅持して、さらに2020年以降の目標によっては世界一を目指すことになるでしょう。
ファーストリテイリングのグローバル事業
ファーストリテイリングのグローバル事業ですが、GUは少し苦戦をしています。
GUブランドは2013年に上海に出店をして初めて海外進出を果たしますが、まだブランドとしても海外事業自体も歴史が浅くこれからという感じです。
ユニクロの海外事業は好調です。
特に売上以上に収益性が高く、国内ユニクロの事業に肩を並べるような勢いです。
ファーストリテイリングの決算会見でも柳井会長が海外事業に関して「リスクはない」と今後ますます伸びていく期待感をあらわすほど絶好調です。
すでにユニクロの店舗数は国内よりも海外店舗のほうが多くなっており、その差はますます広がることになるでしょう。
日本の銀座や心斎橋にあるユニクロのグローバル旗艦店ですが、上海、香港、台北、ソウル、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリンなどにあります。
さらに昨年には東南アジアで初めてのグローバル旗艦店がシンガポールに出店をし、ユニクロの海外事業の勢いを感じます。
本日シンガポールにオープンしたユニクロのグローバル旗艦店、朝7時時点で2000人もの行列だったそうです。 https://t.co/0ianLLV2V2
— シンガポール留学ワーホリ支援🇸🇬 (@studySingapore) September 2, 2016
オープンセールも盛大に行ったのでしょうが、すごい行列ができたようです。
日本よりもむしろ海外で評価される日本製品。ユニクロが世界一になるのもそう遠くないかもしれませんね。