2018年の日本には世界遺産を目指す二つの候補があります。

 

そのひとつが「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。

 

実はこの候補地は、以前にも2015年に「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として世界遺産登録を目指してユネスコに推薦をしていました。

 

ただ、文化遺産候補地の調査や評価を行うイコモスの提言もあり推薦を取り下げていました。

 

今年はその時のリベンジで再度世界遺産登録を目指すことになり、構成遺産や名前も変え「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」になっています。

 

世界遺産に登録されるかどうかは微妙なところですが、日本にある数多くの遺産候補の中から推薦させるだけあって訪れる価値は十分にあります。

 

観光で訪れたい今年の世界遺産候補地の見所を紹介します。

 

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「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産

 

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」には以下のような12の構成資産があります。

 

  1. 原城跡(長崎県南島原市)
  2. 平戸の聖地と集落[春日集落と安満岳](長崎県平戸市)
  3. 平戸の聖地と集落[中江ノ島](長崎県平戸市)
  4. 天草の﨑津集落(熊本県天草市)
  5. 外海の出津集落(長崎県長崎市)
  6. 外海の大野集落(長崎県長崎市)
  7. 黒島の集落(長崎県佐世保市)
  8. 野崎島の集落跡(長崎県北松浦郡小値賀町)
  9. 頭ヶ島の集落(長崎県南松浦郡新上五島町)
  10. 久賀島の集落(長崎県五島市)
  11. 奈留島の江上集落[江上天主堂とその周辺](長崎県五島市)
  12. 大浦天主堂(長崎県長崎市)

 

最近の世界遺産の登録地の傾向ですが、多くの都府県にまたがって構成資産になっている場合が多いですが、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は長崎が主で一部熊本が含まれます。

 

では構成資産となっている見所を順に紹介をしていきます。

 

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長崎市の構成資産の見所

 

電車や飛行機で訪れる人にとっては、長崎市にある見所は回りやすくまずは見ておきたいところです。

 

大浦天主堂

 

大浦天主堂は日本で現存する最古の教会です。和洋折衷の美しい建築物でたいへん価値があります。グラバー園の隣にありますので便利に観光に訪れることができるのもうれしい点です。

 

 

外観も素晴らしいですが、内部も素敵です。

 

大浦天主堂に入館する料金は値上げをする予定で、ちょっと財布は厳しいですが内部も見学しておきたいところですね。

 

日本の著名寺院の拝観料が上がっている 海外の寺院と比較すると?

 

大浦天主堂の関連施設の旧長崎大司教館 旧羅典神学校にもぜひ立ち寄ってみましょう。

 

 

出津集落と大野集落

 

長崎市の中心から少し離れますが、構成資産の出津集落にも見所はあります。その中心となるのが出津教会堂です。

 

出津教会堂の関連施設も訪れたい見所です。旧出津救助院と旧出津救助院鰯網工場(ド・ロ神父記念館)です。

 

出津教会になかなか訪れることができない大野集落もド・ロ神父が建てた大野教会などの構成資産があります。

 

 

最近はジャニーズのちょっとした聖地になっており、嵐ファンなどが訪れるようです。嵐のファンでなくとも素朴な教会は訪れる価値のある場所です。

 

南島原市の原城跡

 

南島原市にある原城は、周囲4キロの三方を有明海に囲まれた難攻不落の天然の要害でしたが、江戸幕府による一国一城の令によって廃城となりました。

 

原城は、周囲4キロの三方を有明海に囲まれた難攻不落の天然の要害でしたが、江戸幕府による一国一城の令によって廃城となりました。

 

 

歴史的にも興味深い場所ですが、ココからの眺めも良く景色も楽しめる場所です。ぜひ訪れたいところですね。

 

平戸市の春日集落と安満岳・中江ノ島

 

平戸市の春日集落と安満岳、中江ノ島の見所です。

 

春日集落はこんな棚田もあるのどかな場所です。

 

聖なる山安満岳の頂上からはこんな絶景も望むことができます。世界遺産に登録されるとトレッキングが好きな欧米人も多く訪れるかもしれません。

 

 

中江ノ島は隠れキリシタンの聖地です。

 

天草の崎津集落

 

 

崎津集落の見所の中心となるのはゴシック様式の建築の教会ですが、近くには崎津諏訪神社があります。

 

キリスト教が禁止の時代に弾圧を避けるために参拝をしていた場所です。海に面する集落としても素朴でぜひ訪れたい場所です。

 

黒島の集落

 

佐世保沖の九十九島で最も大きな島である黒島にも構成資産である黒島天主堂があります。

 

 

有田焼のタイルを敷き詰めた祭壇の床が貼られた美しい教会は、島の中心部に建てられています。

 

野崎島の集落跡

 

五島列島の北端の野崎島にはかつての潜伏キリシタンの集落「野首・舟森集落跡」があります。

 

趣のある煉瓦造りの旧野首教会や当時の様子を留める場所もあります。海もキレイで癒される場所です。

 

 

頭ヶ島の集落

 

上五島空港にも近い頭ヶ島天主堂は石造りの小さな教会。外観と内部のギャップも見所の教会です。

 

久賀島の集落と奈留島の江上集落

 

五島列島の久賀(ひさか)島の東側に建つ「旧五輪教会堂」と久賀島の北東にある奈留(なる)島に建つ「江上天主堂」も構成資産になります。

 

 

素朴な教会でぜひとも訪れたい場所ですが、離れ島でさらにアクセスが悪い場所にあるので行くのは大変です。

 

将来世界遺産に登録をされれば、見所を効率的に巡るツアーもできるかもしれません。ただ全体的に混雑をするでしょうから、行くなら今のうちかもしれませんよ。