世界自然遺産に登録されている小笠原諸島ですが、東京都に属しながら東京のはるか南海上およそ1000km、太平洋の北西に位置します。

 

東京から1000kmの距離というと鹿児島の南の種子島辺りになりますから、日本の別の世界遺産である屋久島と似たような距離になるわけです。

 

それだけの距離が離れている小笠原諸島ですが、アクセスとなると船・フェリーのみになります。

 

1000kmもの長い距離の小笠原諸島への行き方を詳しく解説します。将来は空港も解説する構想があり、空路開設の情報にも触れてみます。

 

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小笠原諸島へのアクセス

 

東京から1000キロも南に位置する小笠原諸島ですが、これほどの距離が離れていると一般的には飛行機を使ったアクセスを想像するかもしれませんが、小笠原諸島へは空路はなく船・フェリーのみです。

 

小笠原諸島には簡単には行くことができないのです、そうであるからこそ貴重な生態系が維持されて世界遺産に登録された要因にもなったのです。

 

小笠原諸島のゲートウェイとなるのは父島ですが、父島へ定期船などが就航し船で向かうことになります。

 

父島への定期船は「おがさわら丸」。おおむね週1度の頻度で運行がされています。

 

定期船以外では不定期に豪華客船やにっぽん丸などのフェリーが父島に就航する場合があります。

 

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おがさわら丸の乗船場所は?

 

世界遺産小笠原諸島へのゲートウェイ父島への定期船「おがさわら丸」は、東京都港区の竹芝桟橋(竹芝客船ターミナル)が乗船場所になります。


 

竹芝桟橋への行き方は、電車で行く場合はゆりかもめが一番便利で、竹芝駅からすぐの場所です。

 

その他少し歩きますが、

  • JR山手線・京浜東北線:「浜松町」駅 徒歩約8分
  • 都営浅草線・大江戸線:「大門」駅 徒歩約11分

 

大きな荷物などがある場合は少し苦痛かもしれませんが、ゆりかもめに乗るために新橋で乗り換えも考えると、ゆっくりと浜松町や大門から歩くのも良いですね。

 

竹芝桟橋と日の出桟橋は徒歩5分ぐらいの距離なので、お台場や東京ビックサイトなどから海上バスを利用するのも本数は少ないですが楽に来れます。

 

おがさわら丸の時刻表や料金

 

 

父島行のフェリーおがさわら丸ですが、基本的には東京の竹芝桟橋に午前11時に出港し、翌日午前11時に父島へ到着することになります。

 

父島からは基本的に15時30分に出港し竹芝桟橋には翌日の15時30分に到着します。ちょうど所要時間が24時間ぐらいなのでわかりやすいです。

 

出発日に関しては週1が基本ですが、曜日などは季節によって異なりますので必ず運航している小笠原海運のホームページで確認をしましょう。

 

おがさわら丸の運賃は等級によって以下のように異なります。こどもは小学生、中学生からは学生料金(学生証が必要)、幼児6歳未満はおとな1人につき1人無料になります。

 

  • 特等室
    大人 69,170円  学生 62,150円  こども 34,590円

 

  • 特1等室
    大人 50,140円  学生 50,140円  こども 25,070円

 

  • 1等室
    大人 48,600円  学生 41,580円  こども 24,300円

 

  • 特2等寝台
    大人 35,100円  学生 28,080円  こども 17,550円

 

  • 2等寝台
    大人 26,450円  学生 21,160円  こども 13,230円

 

  • 2等和室
    大人 23,210円  学生 18,570円  こども 11,610円

 

上記運賃は2018年1月6日~1月31日までの片道運賃に適用されます。これ以降は変更の可能性もありますので、必ず小笠原海運のホームページで確認をしましょう。

 

おがさわら丸の予約・購入

 

おがさわら丸は毎日運航をしていませんので、日程が決まれば特に夏休みのような繁忙期は早めの予約をすることをオススメします。

 

予約・購入は電話や旅行会社経由でもできますが、インターネットが早くて便利でオススメです。

 

将来の空港建設構想

 

小笠原諸島には上記のように24時間かけて船で行く必要がありますが、船は揺れますし料金も最近沖縄などに多く就航するLCCと比べると割高感があります。

 

東京都民の場合、同じ東京に属しながら近そうで遠くてなかなか行けないからこそ、それだけの価値があるのでしょう。

 

そんな小笠原諸島に空港が建設される構想があります。

 

小笠原諸島に十分な高度医療機関がありませんし、急病などで空路を開設する必要はあります。

 

ただ、事業の採算性を考えると非常に厳しく、現在の国家財政ですから空港建設の予算がつくのもなかなか難しいものがあるでしょう。

 

小笠原諸島への空路は構想があるものの、飛行機で小笠原諸島に飛べるようになるのはまだまだ先の話しとなりそうです。