「紀伊山地の霊場と参詣道」は、奈良、三重、和歌山にまたがり世界文化遺産に登録をされています。

 

一般的には「熊野古道」という呼び方がされる場合が多いですが、「熊野三山」、「高野山」、「吉野・大峯」の三つの霊場とそこに至る「参詣道」が主な見どころということになります。

 

熊野古道の観光は公共交通機関などがあまりなく、とても不便です。特に大阪近郊の高野山や吉野から熊野までのアクセスは移動だけでも大変です。

 

奈良の大和八木から和歌山新宮までの日本最長の路線バスがあることでも有名ですが、高野山から熊野までは「聖地巡礼バス」が便利で人気になっています。

 

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高野山と熊野までの遠い道のり

 

高野山には大阪市内や関西空港からでも南海電車とケーブルカーを使い、比較的便利にアクセスができます。

 

ただ高野山から熊野まで熊野古道を歩いて行くのが一番魅力的な旅ができるのでしょうが、時間の制約や体力の問題もあり多くの人には難しいものがあります。

 

高野山と熊野本宮大社などの聖地の見どころをピックアップして観光しようにも、高野山から熊野までの道のりは遠く、交通機関を乗り継いで移動するのも大変です。

 

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世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バスが人気

 

高野山と熊野を結ぶ「聖地巡礼バス」が利用者が3000人を突破し人気になっています。

 

 

もともとは高野山と熊野を結ぶ定期の交通便はありませんでした。

 

しかし、世界遺産の熊野古道として両地域を一括でアピールされる時が多いことから、13年から自治体やJRらが協力して、高野山駅前と熊野本宮大社前を結ぶ「アクセスバス」が運行をされています。

 

電車で行くとなると乗り換えで歩く必要がありますし、紀勢本線で紀伊半島の海外線をぐるっと回りながら行くことになり時間も費用も特急料金が必要で余計にかかります。

 

それがバスなら乗り換えがあってもそれほど歩くことはないですし、紀伊半島の海沿いを回り道もせず行けるためあまり疲れることなく移動することができます。

 

聖地巡礼バスの運行時期と時刻表

 

「高野山・熊野」聖地巡礼バスは通年運行されているわけではなく、運行期間は2017年の場合は4月1日~11月30日まででした。

 

2018年も4月1日から運行する予定で、おそらく同じように11月30日まで運行されるものと思われます。

 

期間中は毎日の運行予定で、平日は午前便だけの1日1往復ですが土日祝日は1日2往復の運行になります。

 

参考までに2017年の時刻表を紹介しますが、2018年以降の時刻に関しては変更の可能性もありますので、必ずバス会社にお問い合わせください。

 

出典 「高野山・熊野」聖地巡礼バス 公式ページ

 

高野山から熊野本宮大社までの運行ルートです。バスなら山道ですが近道で行くことができます。


料金は2017年の場合は、

 

  • 高野山駅前~本宮大社前が大人5,000円、子どもが半額の2,500円。
  • 高野山駅前~龍神温泉・季楽里龍神が大人2,900円、子どもが半額の1,450円。
  • 龍神温泉・季楽里龍神~本宮大社前が大人2,500円、子どもが半額の1,250円。

 

2018年の料金も変更の可能性がありますので、バス会社に必ずお問い合わせください。

 

聖地巡礼バスを使ったモデル観光プラン

 

聖地巡礼バスの公式ページでは2つのモデルプランを紹介をしています。

 

高野山と本宮大社の2つの聖地巡礼と世界遺産を満喫するコースです。

 

難波駅から高野山に入り、まずは高野山に宿泊し、その素晴らしさを堪能します。

 

高野山では宿坊に宿泊し、精進料理をいただくとより気分が盛り上がりますのでオススメです。

 

聖地巡礼バスは朝の9:55に高野山を出発すると、14:45に本宮大社前に到着します。

 

熊野に到着しても日没まではまだ少し時間があるので、少し観光もできるのが聖地巡礼バスの魅力です。

 

新宮駅前からは特急くろしお号で大阪市内や関西空港に向かうことになります。

 

こちらは和歌山をゆったり満喫するコースです。

 

まずは高野山をたっぷり楽しみ、午後のバスで季楽里龍神に向かいます。季楽里龍神では1泊するなど宿泊をして周辺の観光を満喫しましょう。

 

さらに季楽里龍神からバスに乗って本宮大社前に向かいます。

 

熊野では数日間の日程で本宮大社周辺だけでなく、那智勝浦に宿泊するなどして、熊野速玉大社、熊野那智大社や那智の滝などをゆったりと散策して楽しみましょう。

 

那智勝浦からは特急くろしお号で大阪市内や関西空港に向かうことになります。

 

途中時間や予算に余裕があるのなら、白浜で途中下車をして上野ではなかなか見れないパンダを見たり温泉や景勝地を満喫するのも良いでしょう。